雑穀とは?
雑穀には、玄米、あわ、ひえ、押し麦、はと麦・・・など、いろいろな種類のものがあります。土壌や気候があまり良くない場所でも逞しく育ち、病気や害虫にも強いので、農薬を使わなくても育つというのも特徴の1つです。ひと昔前までは、雑穀は貧しさの象徴のように扱われてきました。 しかし、栄養学的に現代人に不足しがちなミネラル、ビタミン類、食物繊維がバランス良く含まれていることが認められ、メディアで紹介されるとあっという間に広まりました。 |
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雑穀を取り巻く食の変化 |
さて、雑穀を取り巻く食の変化をみてみますと、農耕文化が発達する前は雑食状態であったと予想されていますが、雑穀や芋を“栽培”するようになってからは、次第に限られたものだけを食べるように食構造が変化したと推定されています。これが約1万年前に起こったいわゆる農業革命です。それ以降は、一部の支配者や平野部ではコメを、他の地域では雑穀とイモを主食とするようになり、その後、低栄養状態から解放されたといわれています。また戦後、西欧の食文化の流入によって小麦と畜産物の消費が伸び、加えて外食の割合が高まりました。このことにより現代は、これまで少なかった生活習慣病などの問題が発生し、それまでの“栄養不足を解消する時代”から“内容を吟味する時代”へと急速に変化しました。 |
栄養知識の転換期 |
| 最近、食生活が不健全であるために生活習慣病になるという考えから、多くの人が食塩、コレステロール、脂肪などのマクロな栄養素の摂取量を減らすことに注目して取り組んできました。ところがここ最近、次々と代謝に関係する栄養素以外に、健康維持・増進に関わるビタミン、ミネラル、ポリフェノールなど、以前は非栄養素とされていた微量物質の新たな知識が得られるようになり、栄養知識の転換が始まりました。消費者やマスコミがこれらの新しい知識に敏感になり、積極的に摂取する方向に向かっています。 |
食物に含まれる物質は1対1の因果関係ではない |
| さて、私たちがよく目にする食品分析表ですが、ここにはエネルギーから繊維まで多くの栄養素が示されていることがわかります。これだけを見ると、炭水化物と繊維は何の関係もないように感じられ、ビタミンCとEの関係も同様です。ところが、食品の中のそれらの物質は全体で働くものなので、複雑な相互作用があります。例えば、繊維は炭水化物の糖化スピードを抑え、吸収時間を変えるように働きます。 |
| 食品分析表の例: |
玄米 |
白米 |
押し麦 |
あわ |
きび |
ひえ |
そば米 |
ハト麦 |
もろこし |
アマランサス |
大豆 |
|
エネルギー(Kcal) |
350 |
356 |
340 |
364 |
356 |
367 |
364 |
360 |
364 |
358 |
434 |
たんぱく質(g) |
6.8 |
6.1 |
6.2 |
10.5 |
10.6 |
9.7 |
9.6 |
13.3 |
9.5 |
12.7 |
36.8 |
脂質(g) |
2.7 |
0.9 |
1.3 |
2.7 |
1.7 |
3.7 |
2.5 |
1.3 |
2.6 |
6.0 |
23.1 |
炭水化物(g) |
73.8 |
77.1 |
77.8 |
73.1 |
73.1 |
72.4 |
73.7 |
72.2 |
74.1 |
64.9 |
29.8 |
カリウム(mg) |
230 |
88 |
170 |
280 |
170 |
240 |
390 |
85 |
410 |
600 |
1900 |
カルシウム(mg) |
9.0 |
5.0 |
17.0 |
14.0 |
9.0 |
7.0 |
12.0 |
6.0 |
14.0 |
160.0 |
180.0 |
マグネシウム(mg) |
110 |
23 |
25 |
110 |
84 |
95 |
150 |
12 |
110 |
270 |
230 |
リン(mg) |
290 |
94 |
110 |
280 |
160 |
280 |
260 |
20 |
290 |
540 |
630 |
鉄(mg) |
2.1 |
0.8 |
1.0 |
4.8 |
2.1 |
1.6 |
1.6 |
0.4 |
2.4 |
9.4 |
5.6 |
亜鉛(mg) |
1.8 |
1.4 |
1.2 |
2.7 |
2.7 |
2.7 |
1.4 |
0.4 |
1.3 |
5.8 |
3.7 |
銅(mg) |
0.27 |
0.22 |
0.40 |
0.45 |
0.38 |
0.30 |
0.38 |
0.11 |
0.21 |
0.92 |
1.10 |
ビタミンE(mg) |
1.3 |
0.2 |
0.1 |
0.8 |
0.1 |
0.3 |
0.2 |
微量 |
0.3 |
2.3 |
3.4 |
ビタミンB1(mg) |
0.41 |
0.08 |
0.06 |
0.20 |
0.15 |
0.05 |
0.42 |
0.02 |
0.10 |
0.04 |
0.12 |
ビタミンB2(mg) |
0.04 |
0.02 |
0.04 |
0.07 |
0.05 |
0.03 |
0.10 |
0.05 |
0.03 |
0.14 |
0.20 |
ナイアシン |
6.3 |
1.2 |
1.6 |
1.7 |
2.0 |
2.0 |
4.3 |
0.5 |
3.0 |
1.0 |
1.8 |
食物繊維(mg) |
3.0 |
0.5 |
9.6 |
3.4 |
1.7 |
4.3 |
3.7 |
0.6 |
4.4 |
7.4 |
13.7 |
| つまり、糖尿病や肥満に対して炭水化物の含有量の数値は同じでも、生理的影響力は変化することになります。このことから、食物に含まれる物質は1対1の因果関係ではなく、表の数値を足し算して済むものではないことがわかります。 |
民族栄養学という考え方 |
| アジアの人種は、不足する栄養環境下でそれを確保するために脂肪を蓄えやすい遺伝的性質をもっていて、そのためにアジア起源のアメリカ先住民は肥満病になる率が高いと言われています。今後は個人の遺伝的情報と栄養環境の関係を考えて対処する時代になると思われます。 栄養学には「民族栄養学」という考え方があり、それはその民族が長年培ってきた食文化全体には合理性があり、またその食文化に生理、生態、遺伝的に適応した長い歴史があるというアプローチです。我が国の雑穀文化はその点で象徴的なもので、ここに食と栄養と雑穀再評価の接点があります。 |
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不足しがちな栄養素が バランス良く含まれている |
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ブレンドすることで 「万能食」となる雑穀 |
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たくさんのコメントを いただいています |
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